5GMFアプリケーション委員会とTokyo 5G Boosters Project令和3年度採択開発プロモーターのインフォシティグループ、5G/ローカル5Gの社会実装を実感できるコラボイベントを開催 ───まちづくりとエンタメを5G/ローカル5Gが支える未来が見える
イベントは、東急株式会社常務執行役員・東浦亮典氏による基調講演を皮切りに、「まちづくりとエンターテイメントの未来」を探るトークセッションとして開催された。セッションでは、まちづくりとエンターテインメントの新しい姿に、5Gやローカル5Gが貢献する方向性について語り合った。
クロスオーバーすることで生まれる価値観を
XR、メタバースを駆使した空間演出・コンテンツ制作を手掛けるstuのCEOを務める黒田貴泰氏は、「いろんな業種の人がクロスオーバーしていくことで生まれる新しい価値観がある。まちづくりとエンタメは、ファシリティの中で広がっていく。例えば米国のナッシュビルには音楽クリエーターが集まっている。これは西海岸のスタジオ利用料が高騰して比較的安価なナッシュビルが注目された結果だが、クリエーターが集まることで経済圏ができる。制度的なものも含めて、経済圏を作ることがまちづくりにつながる」と説く。
自律分散型のまちづくりを目指す
東急 社会インフラ事業部 ICT事業推進グループ統括部長の根本敬太氏は、地域とまちづくりの視点から、「実際のお客様の消費や移動とサービスが連動することを考えると、お客様のより近くでデータ処理し、高速処理を実現する環境が必要になる。リアルならではの環境で、そうしたサービスを提供できる環境を整えるところに、東急が5Gやローカル5Gに取り組む意味がある。最終的に、自律分散型のまちづくりをして、小さな生活圏で様々なサービスが得られる環境を、グローバル拠点都市の渋谷から東急全線に広げていきたい」と語る。
AIエンジンを利用者の近くにおきたい
デジタルトランスフォーメーションを創発するプラットフォームのコンサルティングやシステム提供などを行う技術集団FLARESYSTEMSの代表取締役の中川貴之氏は、AIの活用を視野に入れた上で、「AIはインフラの開発の会社にとって重要な技術だ。AIを活用するには、AIエンジンが利用者の近くにあることが必要になる。そのためには、ブロードバンドで低遅延、多接続といった特徴を備える5G/ローカル5Gのようなネットワークが不可欠だ。いまはインフラにAIエンジンを実装できるような形を模索している」と、AIがもたらす新しいエンターテインメントや価値を、5G/ローカル5Gのネットワークが支える未来を提示する。
クリエータを支援するインフラをサポートする
KDDI 事業創造本部 XR推進部エキスパートの下桐希氏も、通信事業者の立場から「スマートフォンでは表現できなかった高精細なCGグラフィックなどのコンテンツも、5Gならばダウンロードせずにストリーミングですぐに体験できる。5Gが使われる場面が増えてきている。クリエーターにとってはコンテンツが最重要であり、現力を豊かにしながら、届けていく部分をKDDIがサポートしていきたい」と5G/ローカル5Gの魅力と支援の形を語る。
モデレーターを努めたビットメディア 代表取締役の高野雅晴氏は、「このイベントが、5GMFが提案する5Gのユースケースの取り組みをリアルに伝える場になったと思う。5G Boostersとしてここに集まった仲間の集いの場を、来年度の活動のキックオフにしていきたい」と、まちづくりとエンターテインメントの未来に対するつなげていきたい」と、トークセッションを締めくくった。
イベントは株式会社stuのスタジオからの中継として実施された
ご参考:コラボイベント開催案内記事
https://5gmf.jp/news/5836/