
海外の5G動向【2023年1月度】
国内におけるローカル5Gでの「広域利用」については、意見の集約に時間を要したが、「共同利用」という形で制度化に向けた準備が進められている。これは一つの基地局と複数のユーザーの自己土地を一定の条件のもとで共同利用区域として認める、というものだ。エリアの「飛び地」はできないが、まとまった区域であれば、俄然ローカル5Gを使いやすくなる。これに加え3GPPのRelease15に準拠した安価なチップセット等の流通が始まると、ローカル5Gの普及は急加速する可能性がある。一方、Beyond 5G/6Gがまだ構想レベル、ということを考えると、現場に適用できる可能性が高いローカル5G関連研究の最先端は「ミリ波」にシフトするだろう。2023年、日本はミリ波の実装に関する最先端研究で世界をリードできる余地がある、と考えられる。