トルコ アンカラにて「日トルコ5Gワークショップ」が開催され、講演を行いました

2015年10月7日、総務省とトルコ共和国・情報通信技術庁(ICTA)の間で、情報通信技術に関する協力に関する共同声明への署名が行われた。この共同声明は、日・トルコ間の次世代移動通信システム(5G)に関する協力を強化するため、国際標準化機関での議論における協調や両国の民間セクターの関係強化等を内容としている。本ワークショップは、上記共同声明を踏まえ、総務省とICTAの共催で開催されました。

日トルコ5Gワークショップ

■日時:2017年1月10日(火) 10時〜18時
■場所:ICTA大会議室(トルコ・アンカラ)
■参加者:トルコの主管庁、通信事業者、製造メーカ、大学・研究機関から約250名が参加。日本からは、総務省総合通信基盤局の富永局長を団長に5名が参加。

会合概要

▷オープニングセッション: Sayan情報通信技術庁総裁が、歓迎の挨拶と本ワークショップ開催の趣旨を述べられた後、トルコの経済・技術の発展状況とともに、日トルコ間の協力の経緯を説明されました。また、2016年4月に、トルコ5Gフォーラム(5GTRフォーラム)を設立したので、5Gの標準化に向けて是非協調したいと言及されました。続いて、Kavranoglu大統領首席補佐官が来賓挨拶、富永局長が挨拶および「日本における5Gの検討状況の概要」に関するプレゼンテーションを行いました。

▷政府関係者のセッション: ICTAのYilmaz氏(Market Surveillance研究所長)が「トルコでの5Gに関する技術と政策動向」について、総務省移動通信課の高橋課長補佐が「日本における移動通信システムの発展状況、5G実現に向けた取組等」についてプレゼンテーションを行いました。

▷民間セクターのセッション: ASELSAN Elektronik社(トルコの無線機器や電子システムの製造メーカ)が「4G/5Gの研究開発および標準化活動への参画状況」について、5GMFの佐藤事務局長が「5GMF設立の背景と概要および白書にフォーカスした最新の活動状況」のプレゼンテーションを行ないました。また、佐藤事務局長は、トルコの5GTRフォーラムとの協力・協調を前向きに検討するとともに、今年5月に東京で5GMFが主催する第3回Global 5G Eventに5GTRフォーラムの代表を招待したいとアナウンスしました。

▷研究開発に関する特別セッション: BİLGEM(Informatics & Information Security Research Center of TÜBİTAK(トルコ科学技術研究委員会))が「TÜBİTAKの概要と活動状況および5Gのビジョンと研究開発状況」について、NTTドコモの中村氏が「ドコモの5G展開戦略と5Gのための周波数の検討状況並びに5G実現に向けた国内外企業との実証実験の概要」についてプレゼンテーションを行いました。

ワークショップ終了後の講演者および日トルコ関係者の集合写真
ワークショップ終了後の講演者および日トルコ関係者の集合写真