第5世代移動通信システム(5G)ワークショップ2017が開催されました

主催:  総務省
共催:  第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)
日時:  2017年10月4日(水) 14:00〜17:30
会場:  幕張メッセ国際会議場コンベンションホールB
来場者: 約700名

会場の様子
会場の様子

第5世代移動通信システム(5G)に関するワークショップが開催され、来場者は会場定員の500名を大幅に上回り立ち見が出るなど大盛況であった。

今回は5Gの利活用による新たな市場創出を目指し総務省が実施する実証試験に関して、実施企業・団体からプロジェクトの概要について講演された。

またパネルディスカッションには、学識経験者と利活用産業及び国際連携の分野からパネリストが招かれ、実証試験における課題や期待、今後の展望等について、熱い意見交換が行われた。

(左)鈴木 茂樹 総務審議官 (右)吉田 進 組織委員長
(左)鈴木 茂樹 総務審議官
(右)吉田 進 組織委員長

開会挨拶
総務省 総務審議官 鈴木 茂樹 氏

基調講演
京都大学・名誉教授 吉田 進 氏
(5Gワークショップ組織委員会 委員長、第5世代モバイル推進フォーラム会長)

 

プレゼンテーション概要

◇セッション1:2020年の5G実現に向けた取組み

中里 学 室長
中里 学 室長

日本(総務省):中里 学 氏(総務省新世代移動通信システム推進室長)

タイトル:5G Initiatives in Japan
要旨:5G早期実現に向けた背景、基本コンセプトや総合実証試験など、総務省による取組み概要

 

◇セッション2:5G実証試験推進グループ(TPG)の活動状況‐日韓連携へ向けた取組み‐

奥村 幸彦 氏
奥村 幸彦 氏

日本(5GMF):奥村 幸彦 氏(5GMF 5G実証試験推進グループリーダ/NTTドコモ)

タイトル:Activity Status of 5G Trial Promotion Group in 5GMF
要旨:5GMF TPGの活動と報告書、総務省による実証試験および韓国との連携などの概要

 
Prof. H.W. LEE
Prof. H.W. LEE

韓国(5G Forum):Prof. H.W. LEE(Chair、5G Forum Global Strategy Committee)

タイトル:5G Trial & Collaboration in Korea
要旨:韓国における5Gトライアルにおける概要と今後の計画、各国との連携などITUでの分類(eMBB, mMTC, uLLC)と対比して、韓国では5つのユーザ・セントリックな指標(Immersive, Intelligent, Omnipresent, Autonomous, Public)で分類していることが特徴

 

◇セッション3:5G実証試験プロジェクトの実施概要

奥村 幸彦 氏
奥村 幸彦 氏

NTTドコモ:奥村 幸彦 氏

タイトル:Trial Overview of Group I & II in MIC 5G Field Trial Project
要旨:NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ他による、人口密集地における超高速通信や高速移動時における高速通信を実現するための実証試験の紹介

 
松永 彰 氏
松永 彰 氏

KDDI:松永 彰 氏

タイトル:5G Field Trials by MIC(GIII, GIV)
要旨:KDDI、ATR他による、都市又は郊外における低遅延通信や屋内における超高速通信を実現するための実証試験の紹介

 
吉野 仁 氏
吉野 仁 氏

ソフトバンク:吉野 仁 氏

タイトル:Activity overview of 5G Field Trial in Japan
要旨:ソフトバンク、NICT他による、高速移動時における低遅延通信や屋内における多数同時接続通信を実現するための実証試験の紹介

 

◇パネルディスカッション

セッション講演者・5G実証試験の実施関係者に加えて、利活用産業を代表する関係者を迎えて、5G実現に向けて行われる実証試験における課題や期待について、意見交換が行われた

モデレータ 三瓶 政一 氏(5GMF技術委員会委員長)
モデレータ
三瓶 政一 氏
(5GMF技術委員会委員長)

テーマ:「5Gサービスの実現に向けた総合実証試験の最新動向と今後の展望」
モデレータ:三瓶 政一 氏(5GMF技術委員会委員長/大阪大学)
パネリスト:古屋 弘 氏(大林組)、Prof. H.W. LEE (韓国、5G Forum)、松永 彰 氏(KDDI)、中村 武弘 氏(NTTドコモ)、島田 啓一郎 氏(ソニー)、吉野 仁 氏(ソフトバンク)
プレゼン
・古谷氏:建設業におけるICT化(遠隔操縦・監視など)、通信の活用と5Gへの期待
・島田氏:画像技術の進化(ISO40万、4k/8k→32k/64k、ダイナミックレンジ120dBなど人間の目を超えた)

パネルディスカッション
・5Gと4G以前との違いについて(5Gは、高速化に加えて低遅延、多数接続、バーティカル連携、機械間通信等)
・利活用分野から見た現状の課題、期待等(コスト、エリア、専用から汎用的システム活用へ、ユーザ視点による開発)
・国際連携について(標準化、バーティカル連携による海外展開、IoTではグローバルな共通基盤の構築等)
・会場からの質疑応答(5Gに関する問い合わせ窓口、低遅延の条件等)

 
パネリストの方々
パネリストの方々