「第2回LTE/5Gを活用したコネクテッド・ビークル ワークショップ」を開催

ARIB 高度無線通信研究委員会モバイルパートナーシップ部会 LTE-V2X対応AH、5GMF 5G Connected Vehicle AH、及びITS情報通信システム推進会議 高度化専門委員会セルラー応用TGの共催により、「第2回LTE/5Gを活用したコネクテッド・ビークル ワークショップ」を3月30日に開催しましたのでその概要を報告します。

本企画は、国内及び海外のLTE/5G最新動向と取組み状況の把握を目的としており、LTE/5G V2X関連の3GPPにおける標準化、中国・欧州・米国の最新動向、ITS情報通信システム推進会議における活動状況について各専門家をお招きし、講演を頂きました。

1. ワークショップ名称:
「第2回LTE/5Gを活用したコネクテッド・ビークル ワークショップ」

2. 日時: 3月30日(金)14:00〜17:00

3. 場所: ARIB会議室1、2、3会議室

4. 主催:
ARIB 高度無線通信研究委員会モバイルパートナーシップ部会LTE-V2X対応AH、5GMF 5G Connected Vehicle AH、及び ITS情報通信システム推進会議高度化専門委員会セルラー応用TGの共催

5. 参加者数: 約120名

6. 主な内容:
ITS情報通信システム推進会議高度化専門委員会委員長 小花 貞夫 教授(電気通信大学)の開会挨拶、ITS情報通信システム推進会議高度化専門委員会セルラー応用TG主査、5GMF 5G Connected Vehicle AH主査 中村 武宏氏のワークショップ概要説明に引き続き次の講演が行われました。

6.1 3GPP LTE-V2X標準化最新動向
ARIBモバイルパートナーシップ部会LTE V2X対応AH主査の永田 聡氏から、3GPPにおけるV2X(Vehicle to everything)に関わる標準化の検討状況として、通信技術としてLTEや5Gを使ったCellular V2Xの概要 及び5G標準化検討状況が紹介されました。

小花 貞夫氏(左)、中村 武宏氏(中)、永田 聡氏(右)
小花 貞夫氏(左)、中村 武宏氏(中)、永田 聡氏(右)

6.2 LTE/5G関係海外V2X最新動向
中国における最新動向として、華為技術日本株式会社日本研究所 朱 厚道氏から、Cellular V2Xに関係する中国政府の政策や計画、チップセット開発等を含む業界の動向、Cellular-V2X実用に向けたトライアルや商用化プロジェクト等について紹介されました。
次に、欧州におけるV2X動向として、エリクソン・ジャパンの本多 美雄氏から欧州における自動車業界と通信業界の連携活動、5Gへの取組みとLTE-V2Xに関わる自動車関係の各種研究プロジェクトの紹介がありました。
さらに、クアルコムジャパンの城田 雅一氏から、米国のC-V2Xに関わる各種トライアルの紹介と将来計画、ITS帯域割当やSAE (Society of Automotive Engineers:アメリカの自動車技術者協会)の取組み等が紹介されました。

6.3 ITS情報通信システム推進会議無線方式検討TG活動状況
ITS情報通信システム推進会議高度化専門委員会無線方式検討TG主査の浜口 雅春氏から、無線方式検討タスクグループにて、自動車メーカー、通信機器メーカー、通信キャリア等が参加して、自動車工業会のユースケースに基づき自動走行システムに有効な無線通信方式の検討を進めており、LTE-V2Xの適用検討を含む今後の活動計画について紹介されました。

(左から)朱 厚道氏、本多 美雄氏、城田 雅一氏、浜口 雅春氏
(左から)朱 厚道氏、本多 美雄氏、城田 雅一氏、浜口 雅春氏

当初の予定を超える受講申込みを頂き、参加者数約120名の盛況なワークショップとなりました。各講演の後には多数の質疑応答が行われ、参加者のConnected Vehicleの今後の進展に対する強い関心と期待がうかがわれました。

ワークショップの様子
ワークショップの様子