第5回グローバル5Gイベント概要報告

第5回グローバル5Gイベントが、2018年5月16日〜17日、米国 テキサス州 オースティンにおいて5G Americas主催で開催された。 米国内外から300名を超える専門家と業界関係者が集まり、「5G New Horizons Wireless Symposium」と銘打って活発な議論がおこなわれた。また、グローバル5Gイベントに併設して展示イベント（5G North America）が開催された。

第5回グローバル5Gイベントの概要

■日時： 2018年5月16日（水）〜17日（木）
■場所： Austin Convention Center （米国 テキサス州 オースティン）
■主催： 5G Americas
■Website http://5gnewhorizons.com/
■登壇者： 日本からの以下の6名を含む約50名のモデレータ・パネリスト
中里氏（総務省）、松永氏（KDDI）、奥村氏（NTTドコモ）、中村武宏氏（NTTドコモ）、中村隆治氏（富士通）、佐藤事務局長（5GMF）

概要

・日米欧中韓伯の主管庁、5G推進団体、専門家と業界関係者、合計300名以上が参加。

・5G AmericasのChris Pearson会長から歓迎の挨拶があり、続いて会長とFCC Legal AdvisorのUmair Javed氏が対談する形で、オークションの可能性を含めて周波数の割り当てを中心とした基調講演がおこなわれました。

・2日間のイベントでは、7つのキーノートと、9つのショートプレゼンテーションを含むパネルディスカッションがおこなわれ、商用化に向けたテーマで活発な議論がおこなわれました。

・イベントでは、各国の周波数割り当てや実証試験の状況、サービス開始時期などが報告されました。また、5Gは実証試験の段階となったが、まだシステム展開、規制、ビジネスモデル、周波数など、さらに議論や計画準備が必要であること。5Gの商用化には、引き続きバーティカル（利用産業）との連携が重要になるといった共通の認識が示されました。

・日本からは、6名が以下のキーノート/モデレータ/パネリストとして参加した。

中里室長（総務省）：パネリスト The Progress of 5G Spectrum and Regulatory Policy

松永氏（KDDI）：パネリスト Global Operator Viewpoints
パネリスト Network Architecture Transformation from LTE-Advanced to 5G

奥村氏（NTTドコモ）：パネリスト 5G Trials and Pre-Commercial Launches

佐藤事務局長（5GMF）：パネリスト 5G Trends and Collaborations

中村武宏氏（NTTドコモ）：パネリスト 5G Services and Use Cases
モデレータ 5G Ecosystem
パネリスト The Future of 5G

中村隆治氏（富士通）：キーノート Preparing Tokyo for 5G
パネリスト 5G Ecosystem

・最後に、5G Brazil ProjectのDr. Jose Marcos C. Brito氏が、第6回グローバル5Gイベントを2018年11月28日〜30日に、リオデジャネイロ（ブラジル）において開催することを宣言しイベントを終了しました。

・イベント運営委員会（TPC）では、今後のグローバル5Gイベント開催について、2019年から2020年頃までは年1回とすることを決め、欧州の5G推進団体である5G-IAは、2019年6月にスペインで開催されるEuCNC 2019とコロケーションし、イベントを開催することを表明しました。

Mr. Chris Pearson
President of 5G Americas

中里 学 氏
新世代移動通信システム推進室
総務省

松永 彰 氏
5GMF技術委員長代理
KDDI

奥村 幸彦 氏
5GMF総合実証試験推進グループリーダー
NTTドコモ

佐藤 孝平 氏
5GMF事務局長
ARIB

中村 隆治 氏
5GMF技術委員長代理
富士通

中村 武宏 氏
5GMF企画委員長代理
NTTドコモ

Dr. Jose Marcos C. Brito
5G Brazil Project