第20回世界電気通信標準化協調会議(GSC-20)5G関連セッション参加報告
2016年5月 5GMF事務局
世界の電気通信標準化機関が参加する第20回世界電気通信標準化協調会議(GSC-20)が、2016年4月26日(火)〜27日(水)にインド・ニューデリーで開催された。GSC-20では、戦略トピックスの一つとして5G関連のセッションが行われ、7団体からの発表に引き続き9団体が参加して5Gに関わるパネルディスカッションが行なわれ活発な議論が行われた。
GSC(Global Standards Collaboration)会合は、世界の電気通信標準化機関の代表者及び専門家が、ICTに関する標準化活動についての情報交換を行うとともに、各標準化機関(SDO)における検討の重複を避け、グローバルな標準化を促進するためのSDO間の協調と連携の戦略を検討するために年一回開催される。
今回の第20回会合では、GSCメンバー12機関92名、及びゲスト11機関12名の計104名が参加。各SDOやタスクフォースの最新状況の報告に加え、戦略的トピックスの一つとして5G関連セッションが開催された。
5G関連セッションの状況:
▷本セッションでは、ARIBはじめ7団体のプレゼンのあと、パネルディスカッションが行われ、ファシリテータから冒頭に5Gの進展に伴い制御/管理プレーンにおける異種無線/有線網の統合がますます重要になってきているとの指摘があり、4つの質問が設定された。討論では、5Gの枠組みの中でIoTの規格と技術が協調・進化して行けるか、5Gは発展途上国にどのような影響を与えるか、等について活発な議論が行われた。
▷ARIBからは、5GMF技術委員会の中村委員長代理(富士通)より、2020年に向けた5GMFにおける最新の活動状況が紹介された。