ワイヤレス・テクノロジー・パーク2023 ミリ波普及推進アドホック参加の概要報告

2023年5月24日(水)から5月26日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)」に於いて、「5G/ローカル5Gミリ波普及推進セミナー」及びミリ波普及推進アドホックメンバー8社によるミリ波の無線機材や取組の展示を行いました。

一般社団法人電波産業会が事務局を務める第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)では、ミリ波普及推進アドホック(ミリ波AH)が、5月24日(水)から5月26日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)」(リックテレコム主催)に、ミリ波普及推進活動の一環として特別講演及びミリ波AH各社の展示を実施しました。
「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)」は2006年の初開催以来、最新のワイヤレス技術開発の紹介に注力してきた国内最大級の専門展示会です。
開催初日での特別講演では、「5G/ローカル5Gミリ波普及推進セミナー」と題し、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課新世代移動通信システム推進室長の増子喬紀氏からご挨拶及び総務省のミリ波普及推進に関する講演に続いて、ミリ波AH主査の株式会社NTTドコモ中村武宏氏から、今年3月にミリ波AHが公開した5GMF白書「ミリ波普及による5Gの高度化第1.0版」の内容紹介やミリ波の特性に関する講演がありました。その後、株式会社KDDI総合研究所の林高弘氏、クアルコムジャパン合同会社の森下和彦氏、富士通株式会社の関宏之氏、エリクソン・ジャパン株式会社の本多美雄氏、キーサイト・テクノロジー株式会社の宮下一馬氏、VIAVIソリューションズ株式会社の寺前セリオ信幸氏及び株式会社村田製作所の上田英樹氏が登壇し、各社のミリ波への取組や製品紹介、今後のミリ波利用の展望などを熱く語っていただきました。特別講演は、立ち見も含めて約300名の方に聴講いただき、大変な盛況ぶりで、ミリ波に対する関心の高さが伺われました。なお、講演の様子は、6月19日(月)までオンデマンドによって配信されております。

★主催者によるオンデマンド配信は終了いたしました。
講演の様子はyoutubeにて公開しております。
https://www.youtube.com/watch?v=w0vxzm4wB_s

展示ブースには、通信事業者に加え、端末、基地局、チップセット、測定器及びRFデバイスの各ベンダー、8社が参加し、ミリ波の無線機材や各社の取り組みを出展しました。
展示では、(1)基地局からデバイスまで多様な手段を用いた高周波帯エリア改善技術、(2)ミリ波対応の携帯端末を始め各種のデバイス、(3)屋外長距離ミリ波端末及び屋内ミリ波端末プロトタイプ、(4)オープンRANテストのニーズに対応するソリューション、(5)ミリ波とsub6に対応した5Gレピータ、(6)反射角を調整可能なメタマテリアル反射板、(7)フィールド検証に最適なミリ波帯域まで対応のポータブル5Gフィールドスペクトルアナライザ、(8)6G時代の将来を見据えた高性能半導体デバイス技術など、超高速・大容量通信、低遅延通信の実現が可能で高直進性などのミリ波の特性を生かした製品やソリューションの最新技術が紹介されました。ミリ波導入を検討している企業の技術者や特別講演を聴講した来場者などが展示ブースを訪れ、展示担当者から詳細な説明を受け、熱心に質問する姿などが見られました。
会期3日間合計で30,347名の来場者があり(主催者発表)、多くの方に当展示ブースにお立ち寄りいただき、今後のミリ波普及推進に期待を感じさせる展示会となりました。

特別講演会場の様子

『ワイヤレス・テクノロジー・パーク2023 ミリ波普及推進アドホック参加の概要報告』

『ワイヤレス・テクノロジー・パーク2023 ミリ波普及推進アドホック参加の概要報告』
総務省 増子喬紀氏(左)、ミリ波普及推進アドホック主査 中村武宏氏(中央)、株式会社KDDI総合研究所 林高弘氏(右)
『ワイヤレス・テクノロジー・パーク2023 ミリ波普及推進アドホック参加の概要報告』
クアルコムジャパン合同会社 森下和彦氏(左)、富士通株式会社 関宏之氏(中央)、エリクソン・ジャパン株式会社 本多美雄氏(右)
『ワイヤレス・テクノロジー・パーク2023 ミリ波普及推進アドホック参加の概要報告』
キーサイト・テクノロジー株式会社 宮下一馬氏(左)、VIAVIソリューションズ株式会社 寺前セリオ信幸氏(中央)、株式会社村田製作所 上田英樹氏(右)

展示ブースの様子

『ワイヤレス・テクノロジー・パーク2023 ミリ波普及推進アドホック参加の概要報告』

『ワイヤレス・テクノロジー・パーク2023 ミリ波普及推進アドホック参加の概要報告』