ボッシュ、ドレスデンのウエハー工場で5Gオートメーションのテストを開始【eeNews Europe 8/6】

ドイツのロバート・ボッシュ(Robert Bosch)が現在、3GPPによる「5G-SMART」研究プロジェクトの一環として、現地のドレスデンにある300mmウエハー工場でローカル5G網構築のための互換性テストやチャネル測定を進めているという。ボッシュではすでに、自社のレントリンゲンにあるウエハー工場でも5G網のテストを開始しており、ドレスデン工場では2021年に予定する稼働初日からローカル5G網が利用可能になる見込みだという。

工場のオートメーションへの5Gの適用は、国内でも5G活用の注目分野の1つに挙げられる。NTTドコモ、ノキアグループ、オムロンは2019年から工場などの製造現場における5G活用の共同実証実験に取り組んでいる。環境変化が大きく、機器などが発するノイズの影響も多い工場内で、安定的で信頼性の高い無線品質を確保するための検証を行う。ローカル5Gの工場での活用に向けた取り組みとしては、三菱電機が2020年5月にローカル5G基地局とFA(ファクトリーオートメーション)製品との通信の実験に乗り出している。5Gの実験試験局免許を取得し、同社の名古屋製作所で実施するもの。実証実験で得た知見などをFA製品をはじめとする幅広い製品やサービスで活用していく考えだ。

原文:Bosch starts 5G automation tests at Dresden wafer fab