ファーウェイとZTE、米国の規制を受けて中国での5G展開をスローダウン【Financial Times – ft.com 8/23】

中国通信機器大手のファーウェイとZTEが、国内での5G基地局の設置ペースを落としていたという話をNikkei Asian Reviewが報道。両社は今年6月、米国製部品をできるだけ使わないよう自社製品を設計し直すことを目的に、複数のサプライヤーに特定の5G基地局関連部品の出荷ペースを落とすよう指示していたという。米国では、トランプ政権がファーウェイを始めとする中国企業への米国技術の禁輸規制を強化しており、8月17日には、ファーウェイが米国以外の企業からも米国製技術を利用した半導体や部品を調達することを困難にしていた。

こうした中国通信機器大手を取り巻く状況は、国内企業にも影響を及ぼしている。2020年7月には、英国政府が日本政府に対して5Gの通信ネットワーク構築で協力を求めたと報道されている。NECや富士通といった国内通信機器ベンダーがファーウェイなどの代わりの調達先になる可能性が出てきている。

原文:Huawei and ZTE slow down China 5G rollout as US curbs start to bite