米ベライゾン、年内にも屋内向け5G網を提供へ【Fortune 9/16】

米大手通信事業者のベライゾン(Verizon)は現地時間16日、店舗や教育機関、病院などの屋内への5G網の配備を年内にも開始することを発表。新たな動きは、ベライゾンにとってビジネス向け5G網の提供に向けての最初のステップとなるという。同社は米ガラス製品メーカーのコーニング(Corning)との協力によるラボ内でのローカル5G網のテストを完了したところで、現在はコーニングの所有施設での屋内5G網のテストやサムスンとのラボトライアルを実施しているという。

国内では、ローカル5Gを屋内外で共用して使える周波数帯は少ない。現在までに制度化が済んでいる28.2G~28.3GHzの100MHz幅は屋外でも利用できるが、今後の制度化を見込む4.6G~4.8GHz、28.3G~29.1GHzの帯域は屋内の利用に限られる可能性がある。ローカル5Gネットワークを屋内で利用する際の設計には、予測できない事態が多く発生する可能性がある。そうした事態に対応できるように、例えば東陽テクニカでは、ローカル5G対応のRFシステム設計ソリューションやサイトサーベイ用アプリケーションなどを提供し、屋内におけるローカル5Gの電波伝搬などの影響を考慮した設計、構築、施工を支援している。

原文:Verizon plans to offer indoor 5G networks by year-end