5Gでスマート化する中国の観光業【China Daily 10/27】
中国雲南省のシーサンパンナ・タイ族自治州では、通信大手のチャイナ・モバイルが現地企業と協力して5Gの観光業への活用を進めている。同自治州で人気の観光地となっている勐臘(もうろう)県は、チャイナモバイルの5G網とクラウドプラットフォーム、IoT技術が導入されたデジタルタウンとなっており、観光遊覧自動車の異常察知から域内のトイレの混雑状況に関する情報提供、スマートパーキングやスマートチケットのようなシステム、VRライブ配信まで、様々な面で5Gが活用されているという。
観光への5Gの適用としては、岐阜県の白川郷でローカル5Gを利用した新しい観光の形を検証する実証実験が行われる。総務省の2020年度「地域課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証」で採択されたプロジェクトで、岐阜県の十六銀行傘下の十六総合研究所などが請け負う。観光客はガイドアプリを搭載したスマホを持ち、観光ポイントに近づくと解説動画が流れたり、4Kライブ映像を視聴したりできる。同時に、観光客の滞在時間と場所の分散化を促進する。観光の担い手が不足する地域課題をローカル5Gの活用により解決したい考えだ。