ブラジルの大豆農家、収穫量拡大に5G技術を試験的に導入【Reuters 12/4】

ブラジル、ゴイアス州の大豆農場が現地時間12月3日、農作物の生産増大や病害対策に中国ファーウェイの5G技術や通信機器を活用する試験的プロジェクトを開始。新たなプロジェクトは、畑に設置されたセンサーや刈取機、ドローンなどから5G通信によって収集した情報を収穫量の改善や病害対策に活かすものだという。ブラジルでは現在、政府がファーウェイ製品の使用禁止に関して検討を進めているが、すでに同社の通信機器を使用するアメリカ・モビル傘下のClaroなど複数の通信事業者はこれに反対している。

国内でもスマート農業にローカル5Gを適用する実証実験が始まっている。例えば農研機構の「スマート農業実証プロジェクト」では、2020年度に3つのプロジェクトが進められている。北海道岩見沢市の西谷内農場ほかでは、スマート農業の実践による生産性向上として、スマート農機の遠隔監視制御による作業改善効果や、スマート農機の共同利用などによる生産コスト低減の効果を狙う。また山梨県山梨市のJAフルーツ山梨では高品質シャインマスカット生産のための匠の技の「見える化」技術の開発・実証を、鹿児島県志布志市の鹿児島堀口製茶では自動運転や圃場センシング、AIによる摘採計画の最適化などを実証する。

原文:Brazilian soy farmers try 5G technology with Huawei equipment