The 9th Global 5G Event 開催報告
オープニング映像
第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)は総務省との共催により、2022年9月20日(火)~21日(水)、ホテルニューオータニ東京においてThe 9th Global 5G Eventを開催いたしました。Global 5G Eventは、日本、米国、欧州、中国、韓国、ブラジル、インドの5G推進7団体が、5Gの普及を目的に最新の情報共有や課題への取組等に関する合意形成について連携するために結んだ覚書(MoU)に基づいて年に1回開催され、日本での開催は2017年の第3回以来2回目となります。
本イベントでは、国内外から延べ600名(オンライン含む)の参加があり、6つのセッションの各テーマに沿って、各国から特色のある講演や様々な課題に対する熱心な議論が行われました。
閉会後、各国の5G推進7団体により本イベントを総括し、以下の声明が合意されました。
共同プレスリリースdownload
The 9th Global 5G Event 概要
1. 日 時:2022年9月20日(火)〜21日(水)
2. 会 場:ホテルニューオータニ東京(オンライン併用)
3. 共 催:総務省、第5世代モバイル推進フォーラム
4. 講演者:日本からの講演者:13名、海外からの講演者:28名
*「7.講演者略歴」参照
5. 講演及びパネルディスカッション概要:
*「6.Program」にて動画を公開してまいります。
冒頭、5GMF会長吉田進氏から、5G関係者間の一層の緊密な連携により5Gの円滑な普及・発展とBeyond 5Gの検討に関する情報共有の重要性を指摘する開会挨拶がありました。
続いて、総務大臣政務官 国光あやの氏から、本イベント開催に対する歓迎のご挨拶がありました。この中で、総務省発表の「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」の中心的な活動として5Gネットワークの効率的な社会実装をさらに進めることが重要であり、各国の相互理解、国際協力の強化が必要とのご指摘がありました。その後、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課長 中村裕治氏から、日本における5Gサービスと導入施策、ローカル5Gの展開状況等についてキーノートスピーチが行われました。
(1)オープニングセッション
Chris PEARSON氏(5G Americas会長)がモデレータ兼スピーカーを務め、「Regulations and Policies for 5G」をテーマに、講演と議論が行われました。総務省移動通信課長中村裕治氏からは、ミリ波の活用が課題であり、ミリ波のための魅力的なサービス、アプリケーションの登場が必要であるとの認識が示されました。5Gは世界で約8億の接続数に達しており、また各国の独自のユースケースに適用できる柔軟性を備えるなど技術力があり、歴史上もっとも急速に成長しているといえるが、拡大・成長の途上にあり、まだプロセスの初期段階であることが共有されました。
議論の中では、5Gが発展途上である一方、次世代の技術開発には、議論、研究、標準化、その後の産業やアプリケーション向けの商用化に長い時間がかかることから、6Gの議論を始めるのに丁度良い時期であることも共有されました。
(2)セッション1
Kodo SHU氏(華為技術日本株式会社)がモデレータを務め、「5G Business Trend on Commercialization」をテーマに、講演と議論が行われました。
KDDI株式会社の寺部滋郎氏から、「KDDI’s 5G Business trend on Commercialization」と題して講演があり、価値観や働き方の多様化などビジネス環境が急速な変化していること、5Gを中心としたビジネス変革の推進、5Gにおける干渉の課題、ネットワークスライシングの重要性と実現に向けた課題などについて報告がありました。
各国における商用化の取組では、ミリ波バンドの伝播特性、大容量、高パフォーマンス特性の活用によりターゲットを絞ることでギガバイトあたりの高コストパフォーマンスへの期待や、超スループットと低遅延の組み合わせが最も有望であるとの意見も示されました。
議論の中では、商用化における課題や有望なユースケースについて、ネットワークスライシングの主なユースケースの模索、キラーアプリ、干渉問題、バックホール回線、電柱等へのアンテナ設置に対する規制などの課題と取組についての指摘がありました。
(3)セッション2
Luciano MENDES氏(ブラジル国立通信研究所(INATEL))がモデレータを務め、「5G Network Development and Installation for Advanced 5G」をテーマに、講演と議論が行われました。
富士通株式会社の中村隆治氏から、トラヒックの増加率は依然として非常に高い状況にあり、ミリ波の活用の重要性が高まっており、ミリ波の伝搬モデルをさらに研究していくこと必要があるとの認識が示されました。各国の取組として、5Gの高消費電力や脱炭素の問題、バックホールや機器に起因する遅延、ミリ波の活用の課題と展望について報告がありました。
議論の中では、5G展開の期待と現実、展開の遅れ等について、ミリ波バンドがない国があるのが現状であり、低遅延サービスやNTN(Non-Terrestrial Network)への期待等が指摘されました。
(4)セッション3
Colin WILLCOCK氏(6G-IA会長)がモデレータ兼スピーカーとなり「Prospects from 5G to Beyond 5G」をテーマに、講演と議論が行われました。
株式会社NTTドコモの中村武宏氏から、Beyond 5G推進コンソーシアム 白書分科会主査として「Beyond 5Gホワイトペーパー」を基に、他業種の動向、Beyond5Gに必要な機能とKPI等の検討状況の報告と、さまざまな業界の潜在的な要件は非常に高い性能が求められるとの認識を示されました。
6Gの原則として、経時的・社会的持続可能性、グリーン開発と災害対応等の環境持続性、技術革新の指摘があり、当初は技術革新の性能特定やユースケースに合わせた検討が行われるとの認識が示されました。モデレータから「6Gの導入の正当化には商業的、社会的理由が必要であるが、どう答えるか」との質問に対し、各パネリストから、「これまでの新世代導入は市場の需要とデータ使用量の増加に伴う市場の需要に対するもので、6Gも同様」「5Gで解決できない領域、例えば、フォログラフィック通信、触覚情報の伝達の実現」などの意見がありました。
(5)セッション4
SN Rama Gopal氏(インド政府上級管理職)がモデレータを務め、「Security and Trust for 5G Network and Application」をテーマに、講演と議論が行われました。
慶應義塾大学教授 手塚悟氏より5GMFにおけるセキュリティ調査研究委員会の活動について報告があり、IoT、コネクテッドカー、金融サービス、標準化の4つのWGで各側面から実施している調査・検討の状況について報告がありました。
各国からは、5Gサービスは、スマートシティや自動運転など、さまざまなサービスへの活用が期待されており、通信システムの安全性と信頼性を確保するためには、セキュリティがますます重要になるとの認識の共有がなされました。
議論の中で、5G固有のセキュリティリスク、実装に内在するリスクについて、制御機能が5Gコアネットワークに集中していたり、MECインフラが情報漏洩に繋がる恐れの指摘があり、機能の保護についての具体的な方法の議論等が行われました。
(6)スペシャルセッション
株式会社インフォシティ代表取締役 岩浪剛太氏がモデレータを務め「Japan’s initiatives for Advanced Service Application of 5G」をテーマ に日本における5Gサービスの高度化にむけた先進的な取組についての紹介があり、議論が行われました。
スピーカーとして、ソニーグループ株式会社R&Dセンター 野本和正氏、株式会社ビットメディア代表取締役社長 高野雅晴氏、テレポート株式会社代表取締役CEO平野友康氏、コメンテータとして東京大学 中尾彰宏教授が登壇しました。
野本氏からは、VRやARのような新しいエンタテインメントコンテンツ制作とXR技術の紹介、ローカル5Gへの期待、高野氏からは、スタートアップ企業を支援する「TOKYO 5G Boosters Project(5G技術活用型開発等促進事業)」に参画し、5G技術を駆使したメディアサービス技術の確立への取組の紹介、平野氏からは、メディアの成り立ちの視点から社会サービスの構築、運用のソフトウェア制作としてのTOKYO 5G Boosters Projectにおけるコミュニティメディアへの取組の紹介、中尾氏からは、ネットワークのプライベート化が「民主化」としての役割を果たし、これまでのユーザーが主役になる可能性があるとの指摘がありました。
議論の中ではユーザーへの付加価値の提供の観点から活発な意見交換があり、日本では「5Gの立ち上げは成功したが、ユーザーの期待に応えられていない。技術開発の取組には人間の本質である遊び心が必要である」とのメインメッセージをもってセッションを終了しました。
(7)閉会
全てのSession終了後、韓国5G Forumから、第10回イベントを2023年10月30日の週、ソウルにおいて開催することが宣言されました。
Wrap-upとして、5GMF事務局長(ARIB) 大村好則氏から、5G関係者に対し、5Gの産業界での利活用については社会や生活スタイルの変化に注意しながら取組むべきこと、またBeyond 5Gについては、さまざまな検討分野において連携に努めるべきことのコメントがありました。また、閉会挨拶として、総務省をはじめ全ての関係者への謝辞をもって2日間の幕を閉じました。
閉会後、7団体代表による打合せを開催し、オンライン開催による大きな効 果を確認しました。また、本イベントの閉会メッセージとして合同プレスレリースを各団体のホームページに掲載すること、2024年にはインドで開催することが合意されました。
■展示ブース:
総務省による2021年度ローカル5Gの開発実証事業についての説明スライドや26案件の実証現場のビデオ放映による紹介や、ローカル5Gの普及・展開にむけた総務省の取組についてのスライド説明の2つのブースを設置しました。また、スペシャルセッションの予告として、5Gサービスの高度化の取組についてモデレータ、コメンテータ、講演者の紹介と講演内容の紹介するブースを設置しました。
6. Program
Day 1 – 20th, September | ||
09:00 – 09:05 Opening address |
吉田 進 氏 Dr. YOSHIDA Susumu 5GMF会長(京都大学名誉教授) Chairman of 5GMF (Professor Emeritus of Kyoto University) |
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09:05 – 09:10 Welcome address |
国光 あやの 氏 Ms. KUNIMITSU Ayano 総務大臣政務官 Parliamentary Vice-Minister for Internal Affairs and Communications |
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09:10 – 09:30 Keynote Speech |
中村 裕治 氏 Mr. NAKAMURA Yuji 総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課長 Director of Land Mobile Communications Division, Radio Department, Telecommunications |
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Stage change | ||
09:35 -11:10 Opening Session |
Regulations and Policies for 5G | |
Mr. Chris PEARSON(Moderator) President of 5G Americas |
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(Speaker) | 動画 | |
中村 裕治 氏 Mr. NAKAMURA Yuji 総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課長 Director of Land Mobile Communications Division, Radio Department, Telecommunications |
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Mr. Peter STUCKMANN Deputy Director for Future Networks, DG CONNECT, European Commission |
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Ms. Zhiqin WANG Chair of IMT-2020 (5G) Promotion Group |
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Mr. Kyu-youl SHIM Director of Innovation Network Team, Ministry of Science and ICT |
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Mr. Sunil Kumar Singhal DDG (AS), DoT (Department of Telecommunications), Govement of India |
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パネル討論 |
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Coffee Break | ||
11:30 – 13:05 Session 1 |
5G Business Trend on Commercialization | |
Dr. Kodo SHU (Moderator) Director of Wireless Standardization, Standards & Patents department, Huawei Technologies Japan |
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寺部 滋朗 氏 Mr. TERABE Shigeo 5GMF技術委員会委員長代理(KDDI) Deputy Chairman of Technical Committee, 5GMF (KDDI) |
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Dr. Changsoon CHOI Vice President of Deutsche Telekom |
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Mr. Manish TRIPATHI Vice President, Engineering, Qualcomm |
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Mr. Jae Yeol KIM Research fellow at LG Uplus |
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Mr. Satish Jamadagni Reliance Jio (Telecom Service Providers) |
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Mr. Xinhui WANG Vice President, General Manager of Standardization and Industrial Relations, ZTE |
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パネル討論 |
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Lunch | ||
14:00 – 15:35 Session 2 |
5G Network Development and Installation for Advanced 5G | |
Dr. Luciano MENDES (Moderator) Professor, Inatel (National Institute of elecommunications) |
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中村 隆治 氏 Mr. NAKAMURA Takaharu 5GMF 技術委員会委員長代理(富士通)Deputy Chairman of Technical Committee, 5GMF (Fujitsu) |
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Dr. Ömer BULAKCI 6G Program Manager at Nokia |
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Mr. Wei DENG Deputy Director of Department of Wireless & Terminal Technology of China Mobile Research Institute |
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Dr. Seongkwan KIM Team Manager/Specialist at Infra R&D Center, KT |
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Mr. Balaji Rangaswamy CEO of Sooktha (Telecom Network Deployment Company) |
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Dr. Flávio SILVA Professor at Federal University of Uberlândia |
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パネル討論 |
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Coffee Break | ||
15:55 – 17:30 Session 3 |
Prospects from 5G to Beyond 5G | |
Dr. Colin WILLCOCK(Moderator) Chairman of 6G-IA |
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(Speaker) | 動画 | |
中村 武宏 氏 Mr. NAKAMURA Takehiro 5GMF企画委員会委員長代理(NTTドコモ)(Beyond 5G推進コンソーシアム白書分科会主査) Deputy Chairman of Strategy & Planning Committee, 5GMF (NTT Docomo) (Leader of White Paper Subcommittee in Beyond 5G Promotion Consortium) |
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Dr. Lola AWONIYI-OTERI Engineer, Principal/Manager, Qualcomm |
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Dr. Wen TONG CTO, Wireless Network, Huawei Technologies |
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Dr. Junhwan LEE Principal Researcher, ETRI |
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Dr. Luciano MENDES Professor, Inatel(National Institute of Telecommunications) |
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Ms. Shikha Srivastava C-DOT (Center for Development of Telematics), India |
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パネル討論 |
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Break | ||
18:00 – 19:30 Welcome Reception |
Welcome Reception (invited VIP guests) |
Day 2 – 21st, September | ||
09:00 – 10:35 Session 4 |
Security and Trust for 5G Network and Application | |
Mr. SN Rama Gopal (Moderator) DDG(NCCS), DoT (Department of Telecommunications), Government of India |
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手塚 悟 氏 Dr. TEZUKA Satoru 5GMF セキュリティ調査研究委員会委員長(慶應義塾大学 教授) Chairman of Security Study Committee, 5GMF (Keio University) |
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Mr. Emmanuel DOTARO Fellow, Head of ICT and Security labs at Thales |
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Dr. Hui XU Senior engineer in CICT Mobile Communication Technology |
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Mr. Dongmyoung KIM Professional, Samsung Electronics |
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Mr. Sanjeev Dhallam Bharti Airtel (Telecom Service Provider) |
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パネル討論 |
動画1 動画2 |
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Coffee Break | ||
10:55 – 12:05 Special Session |
Japan’s initiatives for Advanced Service Application of 5G | |
岩浪 剛太 氏 Mr. IWANAMI Gota (Moderator) 5GMF アプリケーション委員会委員長(株式会社インフォシティ代表取締役) Chairman of Service & Application Committee, 5GMF (INFOCITY) |
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中尾 彰宏 氏 Dr. NAKAO Akihiro 5GMF ネットワーク委員会委員長(東京大学 教授) Chairman of Network Architecture Committee, 5GMF (The University of Tokyo) |
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高野 雅晴 氏 Mr. TAKANO Masaharu 5GMF アプリケーション委員会利用シーンWG主査 (株式会社ビットメディア 代表取締役社長) Chief examiner of Use Scene Working Group, Service & Application Committee, 5GMF (bitmedia) |
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平野 友康 氏 Mr. HIRANO Tomoyasu テレポート株式会社 代表取締役 CEO CEO, Teleport, Inc. |
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野本 和正 氏 Dr. NOMOTO Kazumasa ソニーグループ株式会社 R&Dセンター Technology Fellow Technology Fellow, R&D Center, Sony Group Corporation |
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パネル討論 |
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12:05 – 12:15 | About the upcoming 10th Global 5G Event | |
Dr. KyungHi CHANG Chairman of 5G Forum |
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12:15 – 12:25 Wrap up panel |
大村 好則 氏 Mr. OHMURA Yoshinori 5GMF 事務局長 Secretary General, 5GMF |
動画 |
12:25 – 12:30 Closing address |
大村 好則 氏 Mr. OHMURA Yoshinori 5GMF 事務局長 Secretary General, 5GMF |
動画 |
7. 講演者略歴
Opening address | |
Japan 吉田 進 氏 Dr. Yoshida Susumu 所属・役職 5GMF 会長(京都大学名誉教授) |
略歴 1971年3月京大・工・電子卒、1973年3月同大学院・工・修士課程修了。同年4月京大・助手。1978年5月京大工博。その後、助教授を経て、1992年3月同大・教授。2013年3月京大を定年退職。 同年4月名誉教授、現在に至る。 40年にわたる京大在職中、主として移動通信技術に関する基礎研究に従事。 学外では、電子情報通信学会会長、総務省電波監理審議会会長等を務めた。 現在は、第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)会長、Beyond 5G推進コンソーシアム副会長、一般財団法人テレコム先端技術研究支援センター(SCAT)会長等を務める。 |
Welcome address | |
Japan 国光 あやの 氏 Ms. Kunimitsu Ayano 所属・役職 総務大臣政務官 |
略歴 2003年3月に長崎大学医学部を卒業後、2年間、医師として災害医療センターなどに勤務し、その後、2005年4月厚生労働省に入省後、2017年10月の衆議院議員総選挙に初当選。以後、自由民主党女性局次長、同党青年局次長、同党ネットメディア局次長などを歴任し、2022年8月から現職。 2008年3月 University of California, Los Angeles, UCLA修士課程修了 2010年3月 東京医科歯科大学大学院博士課程修了 |
Keynote Speech | |
Japan 中村 裕治 氏 Mr. Nakamura Yuji 所属・役職 総務省 総合通信基盤局 電波部移動通信課長 |
略歴 1995年4月郵政省(現総務省)に入省、2010年7月総合通信基盤局電波部電波政策課長補佐、2011年7月情報通信国際戦略局融合戦略企画官、2014年8月情報流通行政局総務課調査官、2015年8月総合通信基盤局電波部移動通信課新世代移動通信システム推進室長兼高度道路交通システム推進室長、2017年7月総合通信基盤局電波部電波政策課電波利用料企画室長、2019年7月総合通信基盤局電気通信事業部電気通信技術システム課長、2020年7月内閣官房内閣参事官(内閣サイバーセキュリティセンター)併任内閣官房副長官補付命内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局参事官、2022年6月から現職。 |
Opening Session | |
Regulations and Policies for 5G | |
United States Mr. Chris Pearson Moderator / Speaker Title and Affiliation President of 5G Americas |
略歴 Chris Pearson氏は5G Americasの会長を務める。幹部として、組織の企画立案全般に責任を負い、テクノロジー、マーケティング、広報、規制関連の各分野で戦略と業務の統合を管理する。電気通信産業で33年を超える経験を有し、移動無線通信と5Gテクノロジーに関するトレンドの著名な代弁者として知られ、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)やMobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)、CTIA、5G World North America (5Gワールド・ノースアメリカ)、BIG 5G Event(ビッグ5Gイベント)など、世界各地で開かれるテクノロジー関連会議で講演を行っている。 |
European Union Mr. Peter Stuckmann Title and Affiliation Deputy Director for Future Networks, DG CONNECT, European Commission |
略歴 Peter Stuckmann博士は、DG CONNECTの 将来ネットワーク担当副本部長で、欧州委員会の5G/6G通信システム関連政策を取り仕切っている。 2021年に、欧州6G R&Iプログラムの遂行のために新設されたSmart Networks and Services Joint Undertaking(スマートネットワーク・サービス共同事業体)の暫定事務局長に任命された。 現在の役職に就く前は、「Spectrum Policy(周波数政策)」部門の責任者として、2015 Digital Single Market Strategy(2015年デジタル単一市場戦略)、2012 Roaming Regulation(2012年ローミング規制)、および4G移動通信規格へとつながったEUのR&Dプログラムの調整を行った。 2004年に欧州委員会に入局する前は、業界、学術界、新興企業で技術職や管理職を歴任した。ドイツのアーヘン工科大学で工学の学位と博士号を取得。書籍『The GSM Evolution(GSMの進化)』(Wiley 2003)の著者。 |
China Ms. Zhiqin Wang Title and Affiliation Chair of IMT-2020 (5G) Promotion Group |
略歴 WANG Zhiqin氏は中国情報通信研究院の副院長を務める。また、中国通信標準化協会無線技術委員会(Wireless Technical Committee)の委員長でもある。モバイル通信の分野で先駆的な研究と活動に専念し、モバイル通信技術の研究および標準を専門とする。中国のIMT-2020(5G)Promotion Group(IMT-2020(5G)推進グループ)の長でもあり、「新世代ブロードバンド無線モバイル通信」の一大プロジェクトで副チーフエンジニアも務める。 |
Republic of Korea Mr. Kyu-youl SHIM Title and Affiliation Director of Innovation Network Team, Ministry of Science and ICT |
略歴 企画財務部、韓国版ニューディール事務局(Office for Korean New Deal)、デジタル・ニューディールチーム(Digital New Deal Team)、ディレクター 科学技術情報通信部、イノベーション・ネットワークチーム(Innovation Network Team)、ディレクター |
India Mr. Sunil Kumar Singhal Title and Affiliation DDG (AS), DoT (Department of Telecommunications), Government of India |
略歴 Sunil Kumar Singhal氏はIndian Telecommunication Service(インド・テレコミュニケーション・サービス)の役員であり、インドの電気通信と放送のセクターにおいて、政策立案、ライセンス供与、規制、戦略、計画策定、運営および管理の分野で29年を超える幅広い経験を有する。 インド政府機関の電気通信規制庁の顧問や、電気通信局の事務局次長(データサービス担当)等、数々の要職を歴任。現在は電気通信局の事務局次長(アクセスサービス担当)として、政策関連業務、電気通信関連ライセンスの発行、ナンバリング計画、行動規約、通信サービス事業者のロールアウト義務に携わる。 電子工学および通信工学の学士号、ならびに経営学修士号を取得。 業界のさまざまなフォーラムと国内外の会議において数多く講演を行っている。 |
Session 1 | |
5G Business Trend on Commercialization | |
China Dr. Kodo SHU Moderator Title and Affiliation Director of Wireless Standardization, Standards & Patents department, Huawei Technologies Japan |
略歴 Kodo Shu博士はファーウェイ・ジャパンで無線標準化と周波数規制に関する責任を負う。2000年に東京工業大学で博士号を取得した後、20年超にわたって3GPP関連の標準化と研究に従事し、周波数規制関連の取り組みを行ってきた。ファーウェイ入社後は、5G、6G、セルラーV2X、インダストリアルIoTなど、さまざまなテーマに関わってきた。 |
Japan 寺部 滋郎 氏 Mr. TERABE Shigeo 所属・役職 5GMF 技術委員会委員長代理(KDDI株式会社) |
略歴 2013年 KDDI株式会社 入社 現在、無線エンジニアリング部長として、無線アクセス系設備のラボ検証/フィールド検証、auサービスの品質・性能に係わる課題の分析と解決、検証・建設・運用業務のDX化推進、ビックデータ・AIを活用した障害検知及び通信品質の改善等に従事。 |
European Union Dr. Changsoon CHOI Title and Affiliation Vice President of Deutsche Telekom |
略歴 Changsoon Choi博士は、Deutsche Telekom(ドイツテレコム)の副社長で、5G E2Eインフラ、代表的な5Gネットワークスライシング、QoSマネジメント、ミリ波などのイノベーションとトランスフォーメーションを主導している。ドイツテレコムで現職に就く前は、SK Telecom(SKテレコム)で5Gの商業化と5G E2Eインフラの開発を指揮していた。他にも、ドイツのNTT DOCOMO Communication Laboratories Europe GmbH(NTTドコモ欧州研究所)、ドイツのLeibniz Institute Innovation for High Performance Microelectronics (IHP) GmbH(ライブニッツ研究所高性能マイクロエレクトロニクスイノベーション、IHP)、および日本の情報通信研究機構(NICT)と提携し、マルチギガビット・ワイヤレスLAN/PANシステムやビヨンドLTEアドバンストシステム、特に、OFDM、多重アクセス、およびMIMO/ビームフォーミング技術に取り組むなど、豊富な業界経験を有している。 韓国・ソウルの延世大学校で、1999年に電気工学と電子工学の学士号、2001年に同修士号、2005年に同博士号を取得。博士論文のテーマは、ミリ波ワイヤレス通信システム。 |
United States Mr. Manish TRIPATHI Title and Affiliation Vice President, Engineering, Qualcomm |
略歴 1998年にQualcomm(クアルコム)に入社して以来、Manish Tripathi博士はさまざまな技術・管理の役職を歴任し、現在は自らが立ち上げに関わった、同グループの広範な技術コンサルティングサービスを世界的に指揮する立場にある。技術評価、設計、展開、パフォーマンス問題解決などのサービスを提供し、オペレーターと技術パートナーの世界的なエコシステムがセルラー技術およびWi-Fi技術を用いて公共およびプライベートの無線ネットワークで最良のモバイル体験を提供できるよう支援を行っている。その技術知識は、衛星通信システムや車載テレマティクスソリューション、電気自動車のワイヤレス充電にまで及ぶ。 世界中で46の特許を保有し、南カリフォルニア大学ではシステムアーキテクチャーとエンジニアリングの修士号、デリー大学では電気工学の学士号を取得した。 |
Republic of Korea Mr. Jae Yeol KIM Title and Affiliation Research fellow at LG Uplus |
略歴 Jae Yeol Kim氏はLG U+の研究員で、技術の進歩から新たなビジネスチャンスを広げている。以前はLGエレクトロニクスのスマートフォン事業部門で製品エキスパートとソフトウェア開発者を務めていた。学歴については、韓国科学技術院で物理学の学士号と電気工学の修士号を取得した。メタバース、AI、ロボット工学、人間とテクノロジーとの交流などに関心を持つ。 |
India Mr. Satish Jamadagni Title and Affiliation Reliance Jio (Telecom Service Providers) |
略歴 TSDSI副会長Satish Jamadagni氏は現在、Reliance Jioでシニアバイスプレジデント兼グローバルスタンダード責任者を務めている。電気通信の領域で23年の実務経験を有する。またインドの標準化機関(SDO)であるTSDSIで副会長も務めている。3GPPおよびGSMAの分野、ならびにO-RANアライアンスで活躍する。 以前はアジア地域の事業者団体であるSmall Cell Forum(SCF、スモールセルフォーラム)の共同議長、International Multimedia Teleconferencing Consortium(IMTC)の理事を務めていた。無線およびネットワークの領域で約200の特許を取得している。 LinkedIn: in/satish-jamadagni-3242512 |
China Mr. Xinhui WANG Title and Affiliation Vice President, General Manager of Standardization and Industrial Relations, ZTE |
略歴 Wang Xinhui氏(wangxinhui@zte.com.cn)は現在、中興通訊(ZTE)において標準化・労使関係のGeneral Manager(本部長)として技術革新、標準化、戦略および労使関係構築を担当するほか、バイスプレジデントも兼務する。 中国の東北大学で学士号と修士号を取得。2000年にZTEに入社して、ソフトウェア開発と無線通信システムのシステム設計に携わった。2006年からは先進の無線アクセステクノロジーの研究と標準化に注力し、20を超える論文を発表するほか、世界全体で50を超える特許を取得した。同氏が率いるチームは、100を超える国際的、地域的または国内的な標準化組織、産業が組織する連盟/フォーラム/コンソーシアム、および極めて注目度の高いオープンソースコミュニティに参加している。 2011年以降、3期連続で3GPP GERAN TSGの副議長に選出。IMT-2020(5G) Promotion Group(IMT2020(5G)推進グループ)のAdvisory Committee(諮問委員会)委員、IMT-2030(6G) Promotion Group(IMT-2030(6G)推進グループ)のAdvisory Committee(諮問委員会)委員、CCSA TC5の副議長を務める。IEEE ICCとIEEE WCNCでの基調講演のほか、グローバル5Gサミットにおける中国代表団 の業界代表講演を7回連続で務めた。 |
Session 2 | |
5G Network Development and Installation for Advanced 5G | |
Brazil Dr. Luciano LEONEL MENDES Moderator Title and Affiliation Professor, Inatel (National Institute of Telecommunications) |
略歴 Luciano Mendes教授は、ブラジル国立通信研究所(INATEL)の正教授で、Radiocommunications Research Center(無線通信研究センター)の研究コーディネーターを務めている。また、「Brazil 6G(ブラジル6G)」プロジェクトの技術コーディネーターでもあり、「5G Brazil(5Gブラジル)」のResearch and Use Cases Commission(リサーチ&ユースケース委員会)の責任者も務めている。 主な関心領域は、先進移動通信システムのためのデジタル通信で、現在は、6Gネットワークの物理層における機械学習の応用に取り組んでいる。 |
Japan 中村 隆治 氏 Mr. NAKAMURA Takaharu 所属・役職 5GMF 技術委員会委員長代理(富士通株式会社) |
略歴 1983年、富士通研究所入社。マイクロ波通信技術などの研究・開発に従事。2003年より、富士通で移動通信システムの技術開発や国際標準規格策定活動などに従事。携帯電話の国際標準規格策定を行う3GPP TSG-RAN WG4議長、TSG-RAN副議長などを歴任。一般社団法人電波産業会 高度無線通信研究委員会モバイル・パートナーシップ部会副部会長、5Gモバイル推進フォーラム 技術委員会委員長代理、Beyond 5G推進コンソーシアム企画・戦略委員会白書分科会技術作業班リーダなどを務める。 |
European Union Dr. Ömer BULAKCI Title and Affiliation 6G Program Manager at Nokia |
略歴 2006年にトルコの中東工科大学で学士号、2008年にドイツのミュンヘン工科大学で修士号、2013年にフィンランドのアアルト大学(旧ヘルシンキ工科大学)で博士号を取得。2009年から2012年まで、博士号取得のため、ドイツのNokia Siemens Networks(ノキア シーメンス ネットワークス)で、LTEアドバンスト・リレーイングの研究を行った。2012年から2020年2月まで、5Gシステムに向けた研究を行い、EUの旗艦プロジェクトであるMETIS、METIS-II(RANシンクロナスCPのホワイトペーパーの作成を指揮)、および5G-MoNArch(全体的なアーキテクチャとE2Eスライシングのホワイトペーパーの作成を指揮)に貢献し、ドイツの Huawei GRC(ファーウェイGRC)で5Gの標準化に寄与した。75冊を超える技術刊行物(章の寄稿や編集を含む)の著者または共著者であり、110件を超えるパテントファミリーまたはパテントファミリー出願の発明者である。現在の研究テーマは、E2Eスライシング、RANアーキテクチャの進化、およびシステムアーキテクチャの設計と分析である。 |
China Mr. Wei DENG Title and Affiliation Deputy Director of Department of Wireless & Terminal Technology of China Mobile Research Institute |
略歴 Deng Wei氏は中国移動通信研究院のDept. of Wireless & Terminal Technology(無線・ターミナルテクノロジー部門)で副ディレクターを務める。電気通信分野で18年を超える経験を有し、5G無線ネットワーク、特に5G-A、グリーン5G、NTNの展開戦略、ロードマップ策定およびテクノロジー開発に注力する。 |
Republic of Korea Dr. Seong Kwan KIM Title and Affiliation Team Manager/Specialist at Infra R&D Center, KT |
略歴 Seongkwan Kim博士はKT CorpのInfra R&D Center(インフラ研究開発センター)でチームマネジャー兼スペシャリストを務める。主に次世代通信インフラの発展的モデルをコスト効率が高く環境に優しい方法で確立することに関心を注いでいる。2009年にソウル大学校の電気工学・コンピューターサイエンス学部で博士号を取得。2016年にはKT CEO賞(年間最優秀貢献者賞)を受賞した。 |
India Mr. Balaji Rangaswamy Title and Affiliation CEO of Sooktha (Telecom Network Deployment Company) |
略歴 Balaji Rangaswamy氏はSookthaの最高経営責任者(CEO)である。同社は4G向けのオープンRANソフトウェア、NB-IoT、5G RAN基盤の開発を手掛ける。3GPPテクノロジーとRANソリューションに関して20年を超える経験を有する。Sooktha設立前はノキアに在籍していた。 |
Brazil Dr. Flávio de OLIVEIRA SILVA Title and Affiliation Professor at Federal University of Uberlândia |
略歴 ウベルランディア連邦大学(UFU)コンピューティング学部(FACOM)の教授であり、2013年にサンパウロ大学で博士号を取得。ACM、IEEE、SBCの会員で、いくつかの論文を上梓し、世界中の会議で発表を行っている。学術誌の査読者も務めており、いくつかのIEEE会議のTCPメンバーである。将来ネッワーク、IoT、ネットワークソフトウェア化(SDNおよびNFV)、フューチャー・インテリジェント・アプリケーションおよびシステムが、現在の主な研究テーマである。「5G Brazil(5Gブラジル)」プロジェクトのメンバー。現在、「BRAZIL5G and Beyond(ブラジル5G・アンド・ビヨンド)」プロジェクトのコーディネーターのほか、「BRAZIL 6G(ブラジル6G)」プロジェクトのUFUのローカルコーディネーターを務めている(両プロジェクトともMTICが資金を提供)。また、「Slicing Future Internet Infrastructure (スライシング・フューチャー・インターネット・インフラストラクチャ、SFI2)」プロジェクトの主任研究員も務めている。 |
Session 3 | |
Prospects from 5G to Beyond 5G | |
European Union Dr. Colin WILLCOCK Moderator / Speaker Title and Affiliation Chairman of 6G-IA |
略歴 Colin Willcock博士は現在、6G Smart Networks and Services Industry Association(6Gスマートネットワークおよびサービス産業協会、6G-IA) 運営理事会( 正式には5G Infrastructure Association(5Gインフラストラクチャ協会)として知られる組織)の会長である。また、European Smart Networks and Services Joint undertaking(欧州スマートネットワーク・サービス共同事業体、SNS-JU)運営理事会の会長でもある。28年間にわたってさまざまな主要企業と直接的または間接的にかかわるなかで、通信産業に関する詳細な知識と経験を培ってきた。ソフトウェア開発者、技術コンサルタント、技術マーケティング、標準化や管理など、さまざまな役職の経験を有する。ラインマネージャーとしての役割に加えて、TTCN-3試験言語の作成・開発への貢献など、ETSI、ITU-T、3GPPの標準化に幅広く関わってきた。また、TT-Medal、D-MINT、SEMAFOURなど、受賞歴のある欧州のいくつかのプロジェクトを指揮するなど、欧州の研究エコシステムにも非常に積極的に関与してきた。現在はノキ アのResearch Alliances (研究提携)部門の責任者を務めている。 |
Japan 中村 武宏 氏 Mr. NAKAMURA Takehiro 所属・役職 5GMF企画委員会委員長代理 (株式会社NTTドコモ) (Beyond 5G推進コンソーシアム白書分科会主査) |
略歴 1990年 横浜国立大学 修士卒。1990年 NTT入社。1992年より、NTT DOCOMOにてW-CDMA,HSPA, LTE/LTE-Advanced, 5G, 5G evolution & 6Gの研究開発および標準化に従事。現在、株式会社NTTドコモ チーフ テクノロジー アーキテクト。1997年よりARIBでの移動通信システム標準化に参加。 2006年~2014年2月、高度無線通信研究委員会 モバイル・パートナーシップ部会 部会長。現在、5Gモバイル推進フォーラム企画委員会委員長代理、2021年2月よりBeyond 5G推進コンソーシアム白書分科会主査。 1999年より、3GPPでの標準化に参加。2005~2009年 3GPP TSG-RAN副議長、2009~2013年3月3GPP TSG-RAN議長を歴任。 |
United States Dr. Lola AWONIYI-OTERI Title and Affiliation Engineer, Principal/ Manager, Qualcomm |
略歴 Lola Awoniyi-Oteri博士は現在、Qualcomm Research(クアルコム・リサーチ)の組織内でPrincipal Systems Research & Development engineer(プリンシパル・システム研究開発エンジニア)を務めている。現在の役割において、エクステンデッドリアリティ(XR)、5Gミリ波技術および次世代無線技術の標準化、研究、開発に携わっている。接続パフォーマンスの改善、モバイルユーザー体験の強化、ネットワーク・モビリティ・サポートの実現、およびネットワークとデバイスの電力消費削減に力を入れる。研究上の関心は携帯ネットワーク技術と数々の無線ローカル・エリア・ネットワーク技術にまで及ぶ。 Qualcomm(クアルコム)に入社する以前は、携帯電話機の開発を手掛けるTexas Instruments(テキサス・インスツルメンツ)に勤務していた。 ジョージア工科大学で電気工学の学士号を、スタンフォード大学で電気工学の修士号と博士号を取得した。 無線通信の分野において世界各国で取得した特許と出願中の特許は300を超える。 |
China Dr. Wen TONG Title and Affiliation CTO, Wireless Network, Huawei Technologies |
略歴 Wen Tong博士はファーウェイ・ワイヤレスの最高技術責任者(CTO)である。ファーウェイワイヤレスリサーチの代表者としての役割を担う。2011年にファーウェイのコミュニケーションテクノロジーラボラトリーの代表に任命された後、現在はファーウェイ5Gのチーフサイエンティストを務めており、10年に及ぶ同社の5G無線技術の研究開発を率いてきた。 2009年にファーウェイに入社する以前は、ノーテルにおいてノーテルフェローとNetwork Technology Labs(ネットワーク技術研究所)の責任者を務めていた。1995年にはカナダのBell Northern Research(ベル・ノーザン・リサーチ)のWireless Technology Labs(無線技術研究所)に入所した。 先進無線技術の発明において業界で広く認められているリーダーであり、ファーウェイフェローとIEEEフェローに選出された。2014年にはIEEEコミュニケーションズ・ソサエティ・インダストリー・イノベーション賞、2018年には「モバイル通信産業において先駆者として技術貢献を行い、リーダーシップを発揮したこと、また5Gモバイル通信技術のイノベーションを起こしたこと」が認められてIEEEコミュニケーションズ・ソサイエティ最優秀インダストリー・リーダー賞を受賞した。またR.A.フェッセンデン・メダルも授与されている。過去30年にわたって、1Gから5Gに及ぶ基礎的な無線技術を開拓し、米国で530を超える特許を取得した。 カナダ工学アカデミーのフェローであり、Wi-Fiアライアンスの理事を務める。 |
Republic of Korea Dr. Junhwan LEE Title and Affiliation Principal Researcher, ETRI |
略歴 LEE, JUNHWAN博士は2009年に慶應義塾大学(日本、横浜市)で情報工学の博士号を取得。2005年から2006年まで、同大学で特任助教を務める。2016年から2017年まで、韓国大田の韓国電子通信研究院(ETRI)でWireless Transmission Research Section(無線伝送研究セクション)のリーダーを務める。現在はETRIでプロジェクトリーダー、また韓国のGlobal Strategy Committee of 5GForum(5Gフォーラム世界戦略委員会)では副議長を務める。韓国・欧州連合、韓国・日本、韓国・中国、韓国・フィンランドなど、世界的な連携プロジェクトの経験も有する。最近の研究テーマは、特にミリ波またはテラヘルツをベースとした電送スキームに関連する物理層の問題解決に向けたデジタル・無線通信システムである。 |
India Ms. Shikha Srivastava Title and Affiliation C-DOT (Center for Development of Telematics) |
略歴 Shikha Srivastava氏は、インド工科大学バラナシ校で電子工学の技術学士号を、インド工科大学デリ ー校で研究修士号を取得した。優秀学生に与えられるゴールドメダルを授与されている。最近ではインドテレマティクス開発センター(C-DOT)の理事会の理事に任命された。通信システムの分析、設計、開発、サポートにおいて29年を超える実務および管理の経験を有する。活動分野にはデジタルスイッチング、フォールト・トレラント・システム、SS7、有線SMS、GSMコアネットワークのエレメント、UMTS、VoIP、チャットプロトコル、合法的傍受、慣性航法、テキスト分析、動画分析、モバイルアプリ開発、マシンラーニング、人工知能などがある。 C-DOTは1985年に設立されたインド政府の最高研究開発機関で、自国の通信技術を開発する。 |
Session 4 | |
Security and Trust for 5G Network and Application | |
India Mr. SN Rama Gopal Moderator Title and Affiliation DDG(NCCS), DoT (Department of Telecommunications), Government of India |
略歴 ジャワハルラール・ネルー工科大学で電子通信を専攻し1986年に卒業。Management Development Institute, Gurgaon(グルガオン経営開発研究所)のNational Management Programme(国家経営プログラム)でポストグラデュエート・ディプロマを取得した。1989年に電気通信局に入局した後は、34年にわたってさまざまな役職に就き、電気通信プロジェクトの計画立案、執行、運営およびメンテナンス、ならびにライセンス付与と規制関連の経験を積む。現在は同局のセキュリティ認証機関で上級管理職を務め、セキュリティ認証の枠組み作りと実行の責任を負う。 |
Japan 手塚 悟 氏 Dr. TEZUKA Satoru 所属・役職 5GMFセキュリティ調査研究委員会委員長(慶應義塾大学教授) |
略歴 慶應義塾大学工学部数理工学科卒。株式会社日立製作所入社、東京工科大学コンピュータサイエンス学部教授、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授、慶應義塾大学環境情報学部教授。 2020年度総務省「情報通信月間」総務大臣表彰、2013年度情報セキュリティ文化賞等を受賞。個人情報保護委員会委員(国会同意人事)、 デジタル社会構想会議データ戦略推進WG構成員、トラストを確保したDX推進SWG座長、総務省トラストサービスに関する研究会座長、総務省マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会座長。 |
European Union Mr. Emmanuel DOTARO Title and Affiliation Fellow, Head of ICT and Security labs at Thales |
略歴 Emmanuel Dotaro博士は、Thales(タレス)のフェローで、Thales Secure Communications and Information Systems(タレス安全通信情報システム)のICT and Security labs(ICT・セキュリティ研究所)の所長である。2009年にC4Iシステムのイノベーション責任者としてThalesに入社。Thales入前は、ベル研究所で、パケット・トランスポート・インフラストラクチャやセマンティック/オートノミック テクノロジーなど、ネットワーキング関連の研究責任者を務めていた。国や欧州のさまざまなICT/サイバーセキュリティ関連イニシアチブに関与している。6G-IA、NetworldEurope、ECSO関連の協会の理事会やデジタル関連のエコシステムに貢献している。現在の関心領域は、ネットワークの仮想化とソフトウェア化、デジタル・サービス・ブローカリング、サービスとしてのセキュリティ、5G/6GおよびIoTシステムのセキュリティ政策施行、ならびにセキュリティの定量化、認定、検知、改善など。 |
China Dr. Hui XU Title and Affiliation Senior engineer in CICT Mobile Communication Technology |
略歴 XU Hui博士は1999年に西安交通大学で通信・情報工学の博士号を取得した。現在はCICT Mobile Communication Technology Co., Ltd.でシニアエンジニアを務める。無線通信のコアネットワーク、通信セキュリティおよびC-V2Xセキュリティの研究と標準化に長年従事する。3GPPやITUなどの国際的な標準化の取り組みに参加し、5Gおよび6Gのネットワーク基準を推進している。 |
Republic of Korea Mr. Dongmyoung KIM Title and Affiliation Professional, Samsung Electronics |
略歴 – 2021年4月~現在:6Gシステムアーキテクチャー、L2/L3、セキュリティ研究を主導(Samsung Research、6G Research Team(6G研究チーム)) – 2018年5月~2021年3月:5G無線アクセスネットワークおよびMEC(マルチアクセス・エッジ・コンピューティング)の商業化(SKテレコム、5GX Technology Group(5GXテクノロジーグループ)) – 2015年12月~2018年4月:5Gシステムアーキテクチャー標準化(韓国電子通信研究院、ProtocolEngineering Center(プロトコル・エンジニアリング・センター)) – 2012年3月~2015年11月:LTE・3G RAN製品のシステムおよび特徴設計( サムスン電子、Network Business Unit(ネットワーク・ビジネス・ユニット)) |
India Mr. Sanjeev Dhallam Title and Affiliation Bharti Airtel (Telecom Service Provider |
略歴 電気通信産業での21年を超える幅広い経験に加え、戦略的レベルと執行レベルでのテクノロジーのさまざまな視点を有するICT専門家。 現在は、あらゆる業種にまたがるコアネットワークおよびテレコム・ネットワーク・セキュリティの設計、計画立案、成果物提供の責任者を務める。 リーダーとしての役割を果たし、概念化、分析、計画立案、運営における複数の革新的技術ソリューションで実績を残す。 テレコム・ネットワーク・セキュリティ全般でイノベーションおよび発展的な業務を率いることに情熱を傾ける。主な専門分野は次の通りである。セキュリティリスク評価、セキュリティロードマップ策定、SOC運営、脅威インテリジェンス、脅威ハンティング、セキュリティ・ユースケースのモデル構築、ガバナンスおよびコンプライアンス管理の実施、ネットワークトランスフォーメーション、ネットワーク設計・計画立案、マネージドサービス、NFV/SDN、5G、LTE、VAS、充電システム、RFP計画立案・評価、資本支出・投資管理、分析的問題解決プログラム、高パフォーマンスチームの構築。 |
Special Session | |
Japan’s initiatives for Advanced Service Application of 5G | |
Japan 岩浪 剛太 氏 Mr. IWANAMI Gota Moderator 所属・役職 5GMF アプリケーション委員会委員長(株式会社インフォシティ代表取締役) |
略歴 1982年INFOCITY創業、1984年株式会社インフォシティとして会社登記、代表取締役に就任。 コンピュータソフトウェア、通信、放送関連の分野において様々な技術開発を行なう。 現在、関連会社である株式会社ビットメディア取締役会長、株式会社テクノネット取締役会長も兼任。 その他、総務省の放送・通信関連に関わる各種委員会の専門委員/構成員、第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)アプリケーション委員会委員長等を務める。 |
Japan 中尾 彰宏 氏 Dr. NAKAO Akihiro 所属・役職 5GMFネットワーク委員会委員長(東京大学 教授) |
略歴 1991年東京大学理学部1994年同大学院修士課程修了。IBMテキサスオースチン研究所、東京基礎研究所などを経て、プリンストン大学大学院コンピュータサイエンス学科にて修士・博士学位取得。2005年より東京大学情報学環助教授、2014年より教授。2019年より東京大学総長補佐兼任。2020年より東京大学総長特任補佐兼任。2021年より工学系研究科教授、次世代サイバーインフラ連携研究機構・機構長。専門は情報通信。5G/IoTに関する複数の産学連携プロジェクトのリーダーを務める。 |
Japan 高野 雅晴 氏 Mr. TAKANO Masaharu 所属・役職 5GMF アプリケーション委員会 利用シーンWG主査(株式会社 ビットメディア代表取締役社長) |
略歴 1988年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、 日経エレクトロニクス編集記者として従事。 1995年半官半民のデジタル・メディア研究開発会社「株式会社ディジタル・ビジョン・ラボラトリーズ」設立に参加。R&Dマーケティングを担当。 2000年株式会社ビットメディア代表取締役社長に就任。 ストリーミング配信システム「ShareCast」、新しいお金を具現化する「EcoCa」とともに、電力×IoTの新規ビジネス創造を目指す「SmartPower」を推進中。 |
Japan 平野 友康 氏 Mr. HIRANO Tomoyasu 所属・役職 テレポート株式会社 代表取締役CEO |
略歴 1974年生まれ、ハワイ在住。コミュニケーションOSを開発するテレポート株式会社CEO。1998年に鴻上尚史主宰「劇団第三舞台」から独立し、株式会社デジタルステージでVJソフト「モーションダイブ」や「BIND」、「フォトシネマ」など“自分たちの生活をデザインする”ソフトウェアを企画・開発。著書『旅する会社』をはじめ、ニッポン放送「平野友康のオールナイトニッポン」のDJ、坂本龍一氏のネットライブ中継など多方面で活躍。グッドデザイン賞金賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞など受賞歴多数。 |
Japan 野本 和正 氏 Dr. NOMOTO Kazumasa 所属・役職 ソニーグループ株式会社 R&D センター Technology Fellow |
略歴 博士(理学)。1991年ソニー入社。1998~1999年に米国マサチューセッツ工科大学客員研究員。フレキシブルディスプレイやマイクロディスプレイ、有機半導体を中心とした技術開発で産業界・学会を牽引。 100件以上の対外発表、90件以上の発行特許を有する。2021年世界最大のディスプレイ国際会議The Society for Information Display(SID)よりSID Fellow任命。現在、ソニーグループ株式会社にてTechnology Fellow及びCorporate Distinguished Engineer としてAR/VR/XR技術, デバイス技術を中心に技術マネジメント、技術戦略立案に従事。2017年より慶應義塾大学博士課程リーディングプログラム訪問教授を兼任。 |
About the upcoming 10th Global 5G Event | |
Republic of Korea Dr. KyungHi CHANG Title and Affiliation Chairman of 5G Forum |
略歴 KYUNGHI CHANG 氏(98年シニアメンバー)は韓国ソウルの延世大学で1985年に電子工学の学士号を、1987年に同修士号を取得した。また1992年には米国テキサス州カレッジステーションのテキサスA&M大学で電子工学の博士号を取得した。1989年から1990年にかけて、Samsung Advanced Institute of Technology(SAIT、サムスン高度先端技術研究所)に研究スタッフとして在籍し、デジタル信号処理システムの設計に携わった。 1992年から2003年までは、韓国電子通信研究院(ETRI)に技術スタッフのプリンシパルメンバーとして在籍し、WCDMA UE モデムと4G無線伝送技術(RTT)に関わる設計チームを率いた。現在は仁荷大学の電気・コンピューターエンジニアリング学部に在籍する。 研究上の関心対象は、3GPP LTEシステムと5G NRシステムにおける無線伝送技術、公共安全ネットワークおよびモバイルアドホックネットワーク(特にUAV向け)、セルラーV2X技術、非地上系ネットワーク(NTN)、6G向けネットワークインテリジェンス、AI技術の応用など。2006年にLG学術賞、2007年に海東最優秀論文賞、2008年にIEEE通信ソサイエティ最優秀論文賞、2010年に海東学術賞、2015年にSKT SafeNet最優秀アイデア賞、2018年と2019年にKICS学会殊勲賞、2020年に韓国科学技術情報通信部長官称賛賞とKICSフェローの地位、2021年に大統領称賛賞をそれぞれ受賞した。現在は5G Forum(5Gフォーラム)のExecutive Committee(執行委員会)委員長、National Integrated Public Network(国家統合公共ネットワーク)のTechnology Committee(技術委員会)委員長、SafeNet Forum(セーフネット・フォーラム)のExpert Committee(専門家委員会)委員長を務める。 Korean Institute of Communications and Information Sciences(KICS、韓国通信情報科学研究所)機関誌の編集長を2010年から2012年まで、エグゼクティブディレクターを2013年に務める。また2017年から2018年まで、そして2021年から現在に至るまでKICSの副所長を務めている。ITU-R TG8/1 IMT.MODの編集者でもある。 |
Wrap up panel, Closing address | |
Japan 大村 好則 氏 Mr. OHMURA Yoshinori 所属・役職 5GMF 事務局長 |
略歴 1981年に国際電信電話株式会社(現KDDI株式会社)に入社後、国際ネットワークの保守運用、ITU/APT等の国際標準化、海外モバイル事業の開発・運営、携帯電話端末のコンテンツ開発・運用等に従事しコンテンツビジネスセンター長等を歴任。 2011年から、一般社団法人電波産業会(ARIB)研究開発本部 移動通信グループ担当部長。ARIBでは、ITU-R SG5/WP5Aや3GPP2における国際標準化、無線LANシステムの高度化支援、5Gシステムの導入・普及の支援、ローカル5Gの普及・展開等に従事。また、2014年9月から第5世代モバイル推進フォーラム(5GMF)事務局の次長、2019年7月から事務局長に就任。 |
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